今さら聞けない!特別支援学校と特別支援学級の違いとは?どっちに通わせるのがベスト?

チルプレ

チルプレ記事 2023.6.30

お子さまが発達障害を抱えているパパママには、特別支援学校や特別支援学級へ通わせるか迷っている方もいるのではないでしょうか。結論として、どちらに通うのもメリットやデメリットがあるので、お子さまに合わせるのが1番です。

この記事では、特別支援学校と特別支援学級の違いやメリット・デメリットについて解説します。どちらに通わせるか迷っているパパママは、ぜひ参考にしてお子さまにとってよい方を検討しましょう。

特別支援学校と特別支援学級って何?

発達障害を持つお子さまやそおパパママは、特別支援学校にするのか特別支援学級にするのか悩みますよね。よりよい方へ進学をするためには双方の違いについてしておく必要があります。まずは、特別支援学校と特別支援学級について解説します。

参照元:文部科学省

特別支援学校

特別支援学校は、大きな病気を患っていたり心身に障害を抱えていたりする児童が通う学校です。幼稚部から高等部まであり、それぞれにあった教育を受けながら生活上の自立は図るための能力や知識を身につけます。

特別支援学級

心身に障害を抱えた児童のために、通常の小学校や中学校にある学級です。常に特別支援学級にいる児童もいれば、特定の授業や時間だけとk別支援学級で勉強をする児童がいます。

高等学校では、特別支援学級を設置している学校はほとんどないため、通常のクラスに通うか特別支援学校に通うかに分かれます。特別支援学校との大きな違いは、目的です。

特別支援学校と特別支援学級の違い

特別支援学校と特別支援学級の違いについてみていきましょう。大きな違いは、目的で特別支援学校は生活上の自立を図ることで、特別支援学級はここに合わせた学級教育を行うことです。以下では、他の違いについて解説していきます。

支援の範囲

特別支援学校と特別支援学級では、支援の範囲が大きく異なります。もちろん、特別支援学校の方が支援の範囲は広いです。

たとえば、食事や着替え、排泄など生活するうえで基本的な行動を支援してほしい場合は、特別支援学校がいいでしょう。一方で、ある程度基本的に日常生活は送れるが、知能に問題がある場合は特別支援学級で教育を受けていくのをいくのをおすすめしています。ただ、学校によっては特別支援学級でも、支援の範囲が広いところもあります。事前に調べておくことが大切です。

教員の人数

特別支援学校は1クラス児童が4〜5名に対して教員が2名くらいつきます。一方で、特別支援学級は、1クラス児童が8名に対して教員が2名くらいです。特別支援学校の方が、支援する範囲が広いので教員1名あたりの対応できる人数が制限されます。

ただ、地域や学校によって人数は大きく異なるため、実際にはもっと多い先生がつくこともあります。学校見学などで事前に確認しておきましょう。

場所

特別支援学校は、1つの学校として独立しています。一方で、特別支援学級は通常の小学校や中学校の中の1クラスです。

特別支援学校の場合は、健常者と関わる機会が少ないですが、特別支援学級の場合は体育や芸術などは同じ授業を受けることもあります。さまざまな児童と関わることはお子さまにとっても大きなメリットになるでしょう。

生徒の上限

特別支援学校も特別支援学級も生徒の上限はありません。しかし、1クラスあたりの人数は限られているので、児童が増えればクラスも増えるようになっています。

原則は、お子さま本人やパパママの判断で通う方を選べますが、最終的に就学先を決定するのは教育委員会です。お子さまの障害の状態や程度によって、総合的に判断します。

どっちに通うのか明確な基準はない!

発達障害の程度や症状はお子さまによって異なるので、障害によってこっちに通うなどのはっきりとして線引きはありません。ただ、基準がなければどっちがいいかわかりません。一般的な基準としては、食事や着替えなど日常生活を送るうえで大切な行動が1人でできるのかどうかということです。

また、特別な医療機器やバリアフリーが必要な場合は、特別支援学級に通うのは難しい場合もあります。

最終的な判断はお子さま本人とパパママにあります。お互いにとって良いと納得できる方へ通うのがいいでしょう。仮に、通っていても途中から転校することも可能です。

特別支援学校のメリット・デメリット

特別支援学校のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット

特別支援学校の最大のメリットは、専門性の高い支援が受けられる点です。さまざまな障害に対して知識を持った教員がここに泡sた最適な指導をしてくれます。得意なことを伸ばすのはもちろんですが、苦手な部分もできるだけ改善できるようにサポートしてくれます。

また、進学や就職に関しても、障害を持つお子さまでも通いやすい学校や働きやすい企業の情報が集まるので、通常の学校に通うよりも選択肢が広がるでしょう。

さらに、お子様だけでなくパパママへのサポートもあります。障害を抱えるお子さまの子育ては不安になるときがありますが、専門家の意見や先生の話を聞けるのはありがたい環境です。

デメリット

特別支援学校に通うのには、手続きが少し複雑で時間がかかる場合があります。しかし、お子さまのためにも早く動いて、入学ができるように手続きをしてあげましょう。

パパママがお子さまの特性を理解していないと、お子さまから恨まれたり、学校側のサポートに納得がいかない可能性もあります。お子さまの特性を理解したうえで、特別支援学校に通うわせるのかを判断しましょう。

特別支援学級のメリット・デメリット

特別支援学級のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット

特別支援学級は学習面のサポートが厚く、個々の特性に応じてさまざまなカリキュラムを提案してくれます。そのため、学習面でついていけないくても、苦手な部分をゆっくりと着実に学習することが可能です。

また、障害の程度によって特別支援学級はずっとそのクラスで学習するわけではなく、普通のクラスで特定の授業だけ一緒に受けることもあります。大人数に混ざって授業を受けることで、コミュニケーション能力や協調性などを育むことができるでしょう。

デメリット

特別支援学級は特定の授業では、普通クラスの児童と授業を受けることもありますが、関わる機会は圧倒的に減ってしまいます。また、特別支援学級には1名しか通っていないケースも多いようです。

さらに、個々に合わせてカリキュラムを組むため、学習の内容に偏りが出てしまうこともあります。

特別支援学校や普通クラスに比べて、進学や就職先が限られてしまうのは大きなデメリットです。学校を選択するときに、進学や就職のサポートがあるのかを事前に確認しておきましょう。

特別支援学級から特別支援学校への転校は難しいの?

結論、特別支援学級から特別支援学校への転校は難しくありません。転校先や教育委員会からの許可が降りれば、転校が可能です。特別新学級の方が支援範囲が狭く、どうしてもついていけないケースや先生の負担が増えてしまうケースなどがあります。

一方で、特別支援学校から特別支援学級への転校は難しいです。転校することはできるかもしれませんが、後のサポートの幅が狭くなるので学校生活が不自由になってしまうことが考えられます。また、バリアフリーや特別な医療機器が必要な場合は、物理的に難しいこともあるでしょう。

特別支援学校と特別支援学級の違いを理解しておこう!

この記事では、特別支援学校と特別支援学級について解説しました。双方の特徴や違いについて理解しておくことで、お子さまにとってよりよい選択が可能です。地域や学校によって、支援の範囲や児童の生徒はさまざまです。パパママが一方的に通う学校を決めるのではなく、お子さまの意見もしっかりと聞いて、お互いが納得できる方を選びましょう。