お子さまの癇癪とは?原因や発達障害との関連を徹底解説!

チルプレ

チルプレ記事 2023.6.30

お子さまが癇癪を起こしてイライラしたり、戸惑ったりした経験はありませんか?とくに外出先で癇癪を起こされたらどうしていいかわからなくなります。

この記事では、お子さまが癇癪を起こす原因や起こしたおきの対処法などについて解説していきます。お子さまの癇癪で悩んでいるパパママは、ぜひ参考にしてください。

癇癪ってなに?

そもそも癇癪とは、何かのきっかけで泣き叫んだり、暴れたりなど興奮を伴う行動を指します。癇癪の状態はお子さまによって異なりますが、ときには周りの物や人に当たることもあるので注意が必要です。

ほとんどのお子さまが癇癪を起こし、2〜4歳ころが最も多いといわれています。また、5歳を過ぎると自分の感情をコントロールできるようになり、癇癪が落ちく傾向にあるのです。

癇癪を起こす原因は、欲求不満や疲労、空腹などがあります。お子さまは言葉で伝える力がないので、癇癪を起こして大人に訴えかけます。

年齢別にみるお子さまの癇癪は?

お子さまが癇癪を起こす原因はさまざまです。基本的には、何かを大人に伝えるために癇癪を起こすと覚えておきましょう。それでは、年齢別で癇癪を起こす背景には何があるのかをみていきましょう。

乳児(0〜1歳)

乳児は生理的な不快感があると、癇癪が引き起こされます。たとえば、空腹や眠気、おむつの蒸れなどが不快感を与え、赤ちゃんは癇癪を起こします。赤ちゃんの場合は、言葉が発せずに伝えられないので、泣くことで表現するのです。

赤ちゃんが泣くとパパママはミルクをあげたり、おむつを変えたりとお世話をします。赤ちゃんが癇癪を起こして泣くのはこの時期に大切ことで、パパママは生理的な要求に応えることが需要です。しっかりとコミュニケーションをとっていきましょう。

1歳ごろ

1歳ごろになると、パパママと自分のしたいことが違うのがなんとなくわかるようになります。癇癪を起こす理由は、パパママがしたいことがお子さまにとってどうしてもしたくないからです。1歳になると泣くだけでなく、暴れたりものに当たったりすることも増えてきます。

1歳ごろの癇癪は、お子さまがパパママとは違う意志を持っている人間であるということに、気づき始めた成長の現れです。お子さまのやりたいことをしっかりと理解して、できるだけ叶えてあげることが大切です。

イヤイヤ期(2〜3歳)

イヤイヤ期といわれる2〜3歳は、自分の意見を主張できる時期です。ある程度言葉が理解できて、言葉でのコミュニケーションができるのであれば、イヤなことをはっきりと伝え助けを求めます。

たとえば、おもちゃを取り上げられたり、欲しいものが買ってもらえなかったりすると癇癪を起こします。しかし、癇癪は単なる行動ではなく、何らかのきっかけから癇癪を起こし、不都合を回避するという一連の行動です。普段からイヤと主張する時期なので、パパママもイライラしてしまいがちですが、できるだけ怒らずに接してあげましょう。

お子さまの癇癪と発達障害の関係

お子さまの癇癪は誰しもが関係なく引き起こす可能性があります。しかし、こだわりが強く不満があると癇癪を起こしてしまう場合は、軽度の発達障害も考えられます。

「癇癪を起こす=発達障害」というわけではありませんが、少しでも不安を感じるのであれば、専門機関への相談がおすすめです。お子さまの状況が分かれば、普段の接し方からも変わっていき癇癪を少なくできる可能性もあります。

お子さまが癇癪を起こしたときの対処法

お子さまが癇癪を起こしたときの対処法について、解説していきます。対処法を理解して、お子さまが癇癪を起こしたときに焦らないようにしておきましょう。

安全な場所に移動する

お子さまが癇癪を起こすと、暴れたりものを投げたりしてしまいます。そのため、お子さまが怪我をしないように危険なものをお遠ざけたり、周りに何もない場所に連れて行ったりして安全を確保しましょう。とくに外であれば道路の近くは危険です。いきなり飛び出してしまうかもしれません。

また、頭をぶつけるような癇癪を起こすのであれば、枕やクッションをお子さまとモノの間に挟み怪我をしないようにしましょう。

落ち着くのを待つ(無視はNG)

お子さまが癇癪を起こした場合は、落ち着くのを待つのが賢明です。必要以上に構ったり注意したりすると、お子さまが注目されたいという欲求を叶えることになり、より癇癪を悪化させる可能性もあります。しかし、無視をするのはNGです。

外出中などで難しい場合もありますが、家の中ではできるだけ気をそらして落ち着くまで待つようにしましょう。また、声のかけたも重要で、落ち着いた口調で声掛けをしてあげましょう。

落ち着いたあとは、必ず褒める

癇癪が落ち着き、お子さまがいつも通りの冷静さを取り戻したら、すかさず褒めてあげましょう。お子さまが安心感を抱き、気分を落ち着かせる方法を学べることで、癇癪を引き起こす予防になります。

癇癪が落ち着いて時間を空けて褒めると、なんのことか理解できないので癇癪が止まったらすぐにその場で褒めてあげましょう。

お子さまが癇癪を起こしたときのルールを決めておく

お子さまが癇癪を起こすのは仕方がないことです。しかし、いきなりの癇癪に対応できるように、癇癪を起こしたときのルールを決めておくようにしましょう。ルールはパパママが一方的に決めるのではなく、お子さまが落ち着いているときに話し合って決めておきましょう。

お互いが納得したルールでないと、実際に癇癪を起こしたときに効果がありません。

癇癪を起こさないための環境が大切!

癇癪を起こさないためには、環境が大切です。パパママの関わり方が大きく影響を与えるので、以下でしっかりと確認しておきましょう。

次にすることを伝える

癇癪を起こさないためには、次にすることを伝えることが大切です、たとえば、楽しく遊んでいたのにいきなり遊びをやめてといわれても、気持ちの切り替えがうまくできずに癇癪を引き起こしてしまいます。

今やっている行動をやめて次の行動に移るには、気持ちの準備が必要です。そのため、「あと1回したらご飯食べようね」「片付けしておうちで朝の続きをしようね」など次の行動がわかる声掛けを心がけましょう。

気持ちを伝えるツールを利用する

気持ちを伝えるツールを利用するのもおすすめです。言葉で気持ちを伝えられない場合に、カードやアプリを利用して気持ちを伝えるように教えましょう。

また、どうしていいかわからなくなった場合は、こうするといいよと教えてあげるのも1つの手段です。具体的なセリフまで教えることで、実際にどう伝えればいいのかが理解しやすくなります。

好奇心旺盛に注意

お子さまは好奇心旺盛で、さまざまなことに興味関心を持ち始めます。興味関心を持つことはとてもいいことですが、逆に癇癪を起こす原因にもなるので注意が必要です。

お子さまが気になりそうなもので、触って欲しくないものは遠ざけておいたり、何か違うもので気をひいたりしておくことが大切です。周りの環境と癇癪は深い関係になるので、パパママも日頃から気をつけておきましょう。

お子さまの癇癪はここに相談!

お子さまの癇癪は、子育て支援センターか児童相談所に相談しましょう。

子育て支援センター

子育て支援センターは、行政や自治体が運営しており無料でお子さまの相談ができます。また、子育て世帯が気軽に集まれて、交流や相談ができる場所で多くの方が利用しています。さらに、周りのパパママの声も聞ける場所でもあるので、積極的に参加してみるとよいでしょう。

仙台市泉区の子育てセンター

児童相談所

児童相談所では、育児や健康、発達などさまざまな相談が無料できます。癇癪を引き起こすので不安がある場合は、発達検査を行ってもらうのもいいでしょう。また、必要であれば医師や保健師などへ相談してみましょう。

仙台市の児童相談所

お子さまの癇癪にかまうのは程々に

この記事では、お子さまの癇癪についてや癇癪を起こしたときの対処法などについて解説しました。日頃からパパママがコミュニケーションをとって、癇癪の起きにくい環境を作っていくことが大切です。また、癇癪は小さい頃によく見られますが、大きくなったら自然となくなるのがほとんどです。どうしても気になる場合は、専門家へ相談しましょう。