児童発達支援・放課後等デイサービスと保育園・幼稚園・小学校を併用する3つのメリット
チルプレ記事| 2023.3.9
児童発達支援・放課後等デイサービスのご利用を考えている方で多い悩みが、保育園(幼稚園)や小学校(児童館)との兼ね合いについてです。例えば、すでに保育園(幼稚園)に通っているお子さまを児童発達支援に通わせたい場合、保育園(幼稚園)から児童発達支援への送迎や利用する曜日・時間帯など、どう両立していくかについて悩まれることが多いかと思います。
特に仕事をされている場合、送迎の時間が合わなかったり、児童発達支援に通所する日とそうでない日でスケジュールも変わるので、調整が大変だったりと、考えることが山ほどあることでしょう。
それは、小学校(児童館)に通うお子さまが放課後等デイサービスに通う場合も同様だと思います。
そこでこの記事では、保育園(幼稚園)や小学校(児童館)と児童発達支援・放課後等デイサービスを併用する3つのメリットについてまとめてみました。ご参考にしてください。
保育園や小学校と児童発達支援・放課後等デイサービスを併用する3つのメリット
1.保育園や小学校だけではできない個別の療育が受けられる
保育園(幼稚園)や小学校(児童館)のクラスは基本的に集団、つまり多人数なので、一人ひとりにきめ細かい対応ができません。特別支援学級など一部のクラスを除いては、個別対応は難しい場合がほとんどです。
心身の発達に遅れが見られる場合、その子の特性にあった個別の療育(発達支援)を受けることが必要です。
保育園(幼稚園)や小学校(児童館)だけではできない個別の療育を行えるのが、児童発達支援や放課後等デイサービスです。
児童発達支援や放課後等デイサービスに通うことで、発達支援に必要な早期療育が受けられ、将来のハンディキャップを軽減できる可能性があります。
また、児童発達支援・放課後等デイサービスで学んだコミュニケーションの取り方や場面の切り替え方などは、保育園(幼稚園)や小学校(児童館)での生活にも生かすことができ、相乗効果にもつながりやすい点が大きなメリットといえます。
2.送迎を利用することで保育園や小学校からもスムーズに通える
保育園(幼稚園)や小学校(児童館)から児童発達支援・放課後等デイサービスへの送迎が大変だと考える保護者の方はかなり多いです。実際、私も子供を児童発達支援・放課後等デイサービス通わせるにあたって、このことにかなり悩みました。
しかし、最近では保育園(幼稚園)や小学校(児童館)から施設までの送迎がついている児童発達支援・放課後等デイサービスもあります。送迎サービスを利用することでかなり送迎が楽になります。
しかも、保育園(幼稚園)や小学校(児童館)の給食や時間割などを考えて送迎してくれるので、子供も無理なくスムーズに通うことができます。
例えば、当施設「チルプレ」では、以下のような送迎サービスを実施しています。
あくまで一例にすぎませんが、このように保護者様が自分で送迎する必要がないので、仕事や生活面でのスケジュールも立てやすく、余計なストレスを抱えることもありません。
3.保護者様自身の成長のきっかけになり時間の余裕も持てる
保育園(幼稚園)や小学校(児童館)と児童発達支援・放課後等デイサービスの併用をおすすめするもう一つの理由が、保護者様自身の成長と時間的な余裕を持てることです。
療育(発達支援)が必要なお子さまに対してどのように接したらよいのか、お子さまを伸ばす声かけや対応の仕方などは素人ではなかなかわからないものです。また、保育園(幼稚園)や小学校(児童館)の先生たちの中にも、発達支援をよく理解している先生はなかなかいないのが現状です。
やはり、児童発達支援・放課後等デイサービスの療育の先生や経験豊富なスタッフに聞くのが、その子にあった対応の仕方が一番よくわかります。
児童発達支援・放課後等デイサービスを利用することで、そのような専門の先生に直接相談できるようになるため、保護者様自身が学ばされることが本当に多いです。学んだことを家庭でも実践することで、よりお子さまの発達を促進してあげられるようになります。
また、家庭での実践を効果的なものにしていくためにも、お子さまの気持ちをよく受け止めてあげる「心の余裕」が大切です。時には自分のリフレッシュの時間も取りながら、お子さまのありのままを喜んで受け入れてあげられる気持ちを備えていきましょう。
児童発達支援・放課後等デイサービスをうまく活用することで、時間的にもゆとりが持てるようになります。その分、自分の気持ちの切り替えやリフレッシュの時間も確保しやすいことが、保護者様自身にとっても大きなメリットといえます。
児童発達支援・放課後等デイサービスを利用する上での注意点
児童発達支援・放課後等デイサービスを利用する上での注意点についても少しふれておきます。
まずは、利用日数についてです。例えば、仙台市では、児童発達支援・放課後等デイサービスの利用は「原則週3日まで」とされています。仕事や家庭の事情などで週4日以上の利用を希望される場合は、区役所への事前の相談が必要となります。
詳しくは以下の記事をご参考にしてください。また、施設によって、空き状況や活動時間、特色などもそれぞれ異なります。事前に利用を検討している施設に見学に行くなど「利用相談」をしておくことが、通所までスムーズにいくためのコツです。
まとめ
最後に、保育園(幼稚園)や小学校(児童館)と児童発達支援・放課後等デイサービスを併用する3つのメリットについてまとめておきます。
1.保育園(幼稚園)や小学校(児童館)だけではできない個別の療育が受けられる
2.送迎を利用することで保育園(幼稚園)や小学校(児童館)からもスムーズに通える
3.保護者様自身の成長のきっかけになり時間の余裕も持てる
児童発達支援・放課後等デイサービスはお子さまの長所を伸ばし、苦手な部分をトレーニングするための支援を行う場です。
あくまでも主役はお子さまです。ご利用の際には、お子さま本人が「行きたいかどうか」をよくご確認してから通所の検討をしてみてください。
なお、児童発達支援・放課後等デイサービスを選び方については以下の記事も参考になります。
・児童発達支援・放課後等デイサービスの選び方(6つのポイント)・仙台市でお子さまにあった児童発達支援・放課後等デイサービスを探す方法
・児童発達支援・放課後等デイサービスを利用するメリット・デメリット